USP（Unique Selling Proposition）とは〜【2020年】他社と差別化し一攫千金～
起業やビジネスを行うのであればUSPを知ってるのと知らないとでは大きな差が出来ます。今回は、「USP」の概要と事例をご紹介します。
USPとは
USP（Unique Selling Proposition）とは、商品やサービスが持っている独自の強みを意味するマーケティング用語です。
簡単に言うと、USPは自社の強みを明確に定義し、お客さんに伝わりやすくしたものが「USP」です。
もっと詳しく言うと強みを単に定義するのではなく、「お客さんに対して、自社だけが約束できる利益」を指します。お客さん側からしても、あらゆる商品やサービスが溢れるなかから1つを選び出さなければいけない時、USPが明確で自分にとっての利益が理解できれば迷う必要がなくなります。
USPの事例
１、ドミノピザ
ホットでフレッシュなピザを 30 分以内にお届けします。もし30分以上かかったら、ピザの料金は頂きません
ドミノピザの世界的に有名です。実はドミノピザもUSPを活用しています。
「30分以内に届けられなければ無料」というのを売りにしています。
ここで注意したいのが、ドミノ・ピザはUSPにおいて「味」ではなく「スピード」に着目したところなんです。
「味」ではなく「スピード」を約束したドミノピザは、「味」を追求してほしい顧客は切り捨て、「スピード」を求める顧客に受け入れられました。このように、ターゲットを削ぎ落とし、自社のサービスを本当に必要としている人たちに対してピンポイントに力を入れています。
２、QBハウス
お客様のカットに要する時間は、約10分。価格は、1,080円（税込）にて提供いたしております。
美容師に行くと
- 髪を切るのに1時間
- 安くても3,000円
が主流でした。
QBハウスは所要時間10分で価格1,000円という大胆なUSPを打ち出し、理美容業界の常識を打ち破りました。
髪型にそれほどこだわりがなく、時間もお金もできるだけかけたくないと思っているお客がいるのにも関わらず、収益に結びつきにくいためなかなか彼らのニーズに応えるようなサービスがありませんでした。お客様に真正面から向き合い、ニーズを満たすサービスを作りあげたことで、なんと創業20年で年商100億を稼ぎだす企業へと成長しました。
３、ニトリ
「お、ねだん以上。」ニトリ
インテリア小売業大手のニトリ。「お、ねだん以上。」というコピーでは、つけられている値段以上の価値がある、質の良い製品を提供するというUSPを伝えています。質の良いものが欲しいが費用は抑えたいという、多くの消費者のニーズに応える提案で、年々店舗を増やし、現在は海外も合わせて300店舗以上のチェーンストアを展開しています。
まとめ
USPにはサービスの存在意義が詰められています。USPを作成しようとしても、「自社だけが約束できる利益」が見つからないのであれば、そのサービスは根本から考えなおす必要があります。
それに、一度USPを定義したならば、なにがあっても守りぬかなくてはなりません。配達に1時間以上かかるドミノピザも、2時間かけてじっくり髪を切るQBハウスも顧客は求めていません。
USPで誇張表現して、顧客に過度な期待を持たせても誰も得はしません。USPを作るのであれば、サービスにも顧客にも誠実に向き合い、企業として一生貫ける約束事を決めましょう。
